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レプトスピラ感染症について

こんにちは!

10月末からレプトスピラ感染症について話題になっていますが神奈川県ではほとんど見られない病気です。近隣の動物病院にて1件感染したワンちゃんがおり2日ほどで亡くなってしまったようです。改めてどういう病気なのかを知る機会だなぁと思いまとめてみましたので興味のある方は読んでみてください。ご質問あればお気軽にどうぞ!


↓↓↓以下まとめ・長文なので↓↓↓


<レプトスピラ感染症について>


Qどんな病気?

レプトスピラという細菌による感染症です。ほとんどの哺乳類が感染する可能性があり、特にげっ歯類(ネズミ・リスなど)は高い割合で保菌していると言われています。また、人にも感染する「人獣共通感染症」です。細菌の血清型が複数存在しています。(細かく分ければ250種以上)

Qどんな症状?

イヌの感染初期症状としては発熱、倦怠感、食欲不振、嘔吐、下痢、吐血・血便などを含む出血(粘膜の充出血・黄疸)がみられ, その後, 急性の腎不全, 肝不全に発展し, 治療が遅れれば死に至ることもあります菌を持っていても症状が現れない不顕性感染も多くみられます。感染した場合は抗生剤を使った治療を行います。


Q感染原因は?

レプトスピラはネズミなどの野生哺乳動物の腎臓に保菌され, 尿とともに排出され水や土を汚染します。ヒトやイヌなどは、レプトスピラを含む尿やその尿に汚染された水や土を介して感染します。皮膚、口や目の粘膜から感染しますので水辺の散歩や散歩中の水たまりへの接触や飲水、尿のかかっていそうな所などに注意が必要です。

Q予防法は?

レプトスピラのワクチンがあります。血清型によりワクチンの種類が変わり、4種類の血清型が混合してあるワクチンが国内では1番種類の多いワクチンです。逗子で発生したレプトスピラは現在、血清型は分かっていないためなるべく多く含まれるワクチンが推奨されます。

レプトスピラのワクチンの免疫持続期間は1年以内といわれており、他のワクチンに比べ予防効果の持続期間は短めです。

厳密な予防には1カ月おきに2回ワクチンを接種する必要があります。当院としては発生の多くなる時期(夏~秋)を確実に予防できるようにワクチンを打つのが望ましいと考えています。今回の発生状況をから1回目は先に打っておき、その後の状況次第で春になってから2回目のワクチンを打つのがベストかと思われます。春頃に今回の件が終息しているのであれば2回目のワクチンを打つ必要はないかもしれません。


Qワクチンの副反応は?

レプトスピラの含まれるワクチンと他のワクチンとで有害反応の発生率に差はそれほどないようです。(その年によってはレプトスピラが含まれていないワクチンの方で有害事象が多く起きていることもあります)いずれにしてもワクチンの種類が多いほど免疫をつくるための体の反応が多く起きます。その子に合った必要最小限のものを接種するのが原則です。

どのワクチンでも共通ですが、主な副反応は打って1時間以内にぐったりする、チアノーゼ(口の粘膜の色が真っ白になること)になる、吐くなどのショック症状を出す「アナフィラキシーショック」が重大な副反応であり、早めの対処が必要です。放置すると命に関わることがあります。すぐに病院に連れていきましょう。(当院ではワクチン後は15分程度病院で待機してもらうようにお願いしています。)

打って数時間後に、顔面の腫脹や痒みが出ることもあります。命に関わることは少ないですが、パグなどの短頭種は呼吸困難を起こして危険な状態になることがあるため要注意です。嘔吐や下痢、食欲や元気の低下、接種部位の痛みや腫れといった症状が見られることもありますが一過性の場合は様子を見て大丈夫です。症状が続く場合は病院に連絡しましょう。


日常的な注意点まとめ(ヒト・犬)

① 公園や広場などたくさん犬が集まるところへの出入りはなるべく控えましょう。また、おしっこがかかっていそうな所や日当たりの悪い湿った場所はなるべく避けるようにしましょう。

② おしっこなど排泄物の始末をした場合はしっかりと手を洗うようにしましょう。

③ 口移しでものを食べさせること、知らない犬に口や手を舐めさせることをやめましょう。


④ レプトスピラは乾燥や熱に弱い(45℃ 30分で死滅)ので消毒をする場合は太陽光に当て乾燥させることも有効です。また熱湯消毒や多くの消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム、ヨード剤、逆性石鹸など)の使用も効果的です。


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